人事考課とは従業員の能力や成果、勤怠状況などを総合的に評価するシステムで、それぞれの企業の応じたルールも適用されます。例えば一定期間に売り上げのノルマを達成を目指す場合には、企業によっては必ず商談まで成立しなければ評価をしないケースや、たとえ売れなくても次に繋がる営業活動ができれば評価されるケースなど様々です。従業員の全ての成果は数値化され、ランキング付けをしたり給与やボーナスの査定、役職を与える際などの判断材料になります。これらの人事考課により従業員の能力を適切に評価し、それに相応しい処遇を与えることでモチベーションや生産性を高められるほか、数値により具体的な比較ができることで競争原理が働き、切磋琢磨してさらなるキャリア形成を望むことができ、それらの積み重ねが企業の業績アップへと繋がります。
人事考課での評価の指標には、売上金額や商談成立件数などの目標型評価をはじめ、業務から日常的な生活態度までも網羅した360度型評価、好成績をおさめた人物を詳細に分析して参考にするコンピテンシー型評価などがあります。従来型の本人の頑張りなどと言った曖昧なものに終始していた評価に対し、この人事考課ではひとつひとつを数値化することで評価を具体的に可視化することが可能となり、正確性の高い評価を元に実現可能性の高い対策を行えば従業員のスキルやモチベーションを向上させることができ、それらが集約されることで企業の業績を底上げできます。